近未来情報技術研究会 デジタルアーカイブ

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野口温泉(のぐちおんせん)

野口元町一区(元別府村)にある組合営の浴場。江戸時代すでに開けていた小倉街道に沿ってできた浴場で、小さな堀立て小屋であったが、昭和七年(一九三二)十一月八日改築された。 当時の建物は麻生春吉さん(当時三四才)が棟りようとして工事をすすめたもので木造二階建てで、一階は浴場にあて、二階は畳敷きとして外来者の休憩室にあてられていた。 温泉は南立石村の白湯温泉を引湯していたため、皮膚病に対して医療効果があり、入浴客があとをたたなかったという。 創設当時の状況について、今日新聞(昭和五十七年七月七日)には、・政友・民政などの改争がはげしくて、温泉一つ建設するにもいろんな圧力がかかった。 ・それ以前の建て物は掘っ立て小屋で、人家も少なく、女・子供は夜はこわくて入浴に行けない程だった。 ・風呂の中にはカエルが入って来たなどと記されている(座談会記録)。 いまの建物は、戦後になって改築されたもので鉄筋二階建。一階は浴場にあてられ、二階は野口一区公民館ならびに自治会の集会所として利用されている。 また、浴場正面向って右側には管理人室、左側にはお湯汲み取り用の湯槽と石殿におさめられた湯薬師仏が祀られており、浴場の古さがうかがえる。温泉湧出口は、大字別府字野口一七五一-二にあり、泉質は単純泉である(昭和三十三年度九大温研調) 野口温泉の創立七十周年の記念行事は、昭和五十七年(一九八二)十一月二十八日、同温泉二階の野口元町一区公民館で盛大におこなわれた。 記念式では、市長・議長など多数の来賓に迎え、横飛正博温泉組合長よりあいさつ、事業報告があって歴代温泉組合長七人を市長が、永年役員五人を組合長が、さらに功労者四人を特別表彰した。 入浴料は、現在(昭和五十九年)外来者一人四五〇円、一人一ケ月三五〇円、別に世帯割りは基本料金一〇〇円、外来者一人一回五〇円である(矢野道雄氏の教示による。